YoYoJam 3rd season (2004-2006) - Hiroyuki Suzuki won WYYC for the 3 year in a row -
Maximo

Night Moves 3

Lyn Fury

後期キャップ、ポリリン追加必要
Clessiah

Dark Magic

後期キャップ追加必要
Sigma Blade Zwei

X-Con

X-Convictとの比較画像必要
Mini Mo-tu

Hybrid Hitman

Kickside

ポリキック画像追加必要
Pro Jam

プロジャム箔押しロゴバージョン追加必要
Bolt

他社Bolt後継機追加必要
Black Knight

ヘソの画像必要
Spin Faktor HG [Heavy Gravity](スピンファクター エイチ・ジー)

55.5mm/37mm/63.5g/Size-C/ハーフスター/Axle-4(UNC#6-32 x 3/4)
HGリム含有金属の分析結果について
結論:鉄(Fe)でもアルミ(Al)でもなく、タングステン(W)が含まれています。
スピンファクターHG(Heavy Gravity)の外周の黒いリムは「HGリム」と呼ばれます。基本色は黒色です。
HGリムは金属粉を混ぜた樹脂の射出成形で作られており、削り出しの金属リムよりも安価に同等スペックの機種を作ることが出来ます。
ヨーヨージャムの当時の真鍮リムおよびアルミリムヨーヨーの価格は7500円ぐらいで、スピンファクターHGは5000円ぐらいでした。
また樹脂製のリムのため、アウター金属リムより安全面で優れている副次的効果もあります。
日本国内正規代理店であるスピンギアサイドの一説によると、材料の仕入元である中国の物価が高騰したため、HGリムのコストパフォーマンスが低下して生産終了になったとのことです。
実際にHGリムの機種が新規リリースされたのはおよそ2005年~2007年までで、ヨーヨージャムの17年間の歴史の中では短期間です。
以降、大手他社から同等仕様のヨーヨーがリリースされることがなく、ヨーヨーの世界におけるロストテクノロジーとなっています。
ではHGリムに含まれている金属の種類は何なのか? これについてヨーヨージャムが正式発表している様子は見られません。
日本よりも情報交換が進んでいたであろうアメリカの有志によるYoYo WikiやMUSEUM OF YO-YO HISTORYにヨーヨージャムの情報はかなり細かいことまで記載されているのに、HGリムの含有金属については触れられていません。(リンク先はスピンファクターHGの項目。)
スピンファクターHGと同形状で含有金属が異なるコッパ―ヘッド(Copperhead)は茶色のHGリムで、
「銅が含まれているため通常の黒いHGリムより重い」というのが当時の定説でした。
「Copperhead」はヘビの名前で、Copper(銅)とヘビを掛け合わせたネーミングとキャップイラストであることも、茶色いHGリムに銅が含まれている定説を後押ししています。
(ただし本当に銅が含まれているのかは別途調査が必要と考えます。)


スピンファクターHGの重量は、個体差やロット差もありますがおよそ約64g程度で、これは比較的に安定しています。
逆にコッパーヘッドは個体差やロット毎の重量差が激しいようで、手持ちのコッパ―ヘッド同士を比較すると、黒いボディのものは約67g、ライムグリーンのボディのものは約79gです。
茶色いHGリムは黒いHGリムより重いということ以外に断定できる情報が今のところありません。


日本ではスピンギアサイドから「黒いHGリムは鉄粉が含まれている」というコメントがあり、シュトルム・パンツァーでも長年、鉄が含まれているものと認識していました。
そして茶色いHGリムは「銅が含まれているから黒いHGリムより重い」という趣旨の商品説明があった覚えがあります。
確かに銅の比重(密度)は約8.9で、鉄の比重は約7.8なので、同形状なら茶色いHGリムの方が重いのは直感的には納得できます。
またTeamYoYoJam最古メンバーでありヨーヨーグランドマスターであるビル・デ・ボイスブランク氏(BdeB)に、2025年時点でコンタクトする機会があり、黒いHGリムについて尋ねたところ、「iron(鉄)だと聞いている」とのご回答をいただきました。
ビル・デ・ボイスブランク氏(BdeB)はTeamYoYoJamの中心的な人物であり、同氏もまた伝聞形で黒いHGリムの含有金属は鉄であると認識されていました。

アルミであるという根拠は、HGリムに磁石を近づけても引き寄せないことから生まれたものと推察します。
しかしアルミの比重が約2.7で、そのアルミの粉を樹脂に混ぜて、アルミの金属リムと同等もしくはそれ以上の効果(慣性モーメント)を出せるのか非常に疑問です。
HGリムはポリカーボネートよりも柔らかい感触なので、樹脂の体積のうち金属の含有率はそれほど高くないはずで、アルミよりももっと比重の大きい金属のはずです。
そこでHGリムの含有金属が何なのか、HGリム全体として比重はいくつなのかを調べるため、専門業者に分析を依頼しました。
こういった専門業者は個人事業主からの依頼を受け付けていただけないことが多い中、幸いにも個人事業主の依頼を受けていただいた業者ですので、会社名や担当者名は非公開とさせていただきます。
以下が業者に送付した試料(HGリムの破片)と、分析結果です。


調査結果(1)(水中置換法)により、HGリム全体の比重は平均2.9754、約3.0であることが分かりました。
アルミの比重が約2.7なので【HGリムはスペック上はアルミリムと同等の性能(慣性モーメント)がある】ことが分かります。
調査結果(2)(X線マイクロ分析)により、【含有金属はタングステン(W)100%である】ことが分かりました。
不純物としてわずかな鉄やアルミが検出されることもありませんでした。
ヨーヨージャム社の関係者らが鉄と認識していたのは、ヨーヨージャム社自体がHGリムの含有金属不明のまま使用していて、“多分きっと鉄だと思う”程度の見解が伝聞したためと推察します。
調査結果(3)(灰化試験)により、HGリムを燃焼して焼け残った緑色の物質は「三酸化タングステン(WO3)」と推定されます。
純粋なタングステンが燃焼により酸化したのか、最初から三酸化タングステンの状態で樹脂と混ざっていたのかは、シュトルム・パンツァーの化学知識では分かりません。
経年劣化したHGリムはキャップの付け外しの際に擦れて粉が出ますが、この粉の色は黄緑色に見えなくもないですし、三酸化タングステンは工業製品の材料としてもよく使われているようですので、三酸化タングステンの状態で樹脂に混ぜられていた可能性があります。
しかしいずれにせよ、「HGリムの含有金属は何か?」の答えはタングステンです。
「灰分:56.7 wt%」とはつまり「HGリム全体の重量のうちタングステンが占める重量は56.7%という意味です。
HGリム片面の重量は約15gで(クラックが入ったスピンファクターHGからリムを剥がす際に、きれいに剥がせないため正確な重量は分からないが約15g程度でした。)HGリム片面に約8.6gのタングステンが含まれていることになります。
なおタングステンの比重は約19.3です。
上述したコッパ―ヘッドの件で「茶色のHGリムは銅が含まれているため通常の黒いHGリムより重い」という言説は、結果は正しいかもしれませんが、論理的に矛盾があります。
銅の比重は約8.9ですが、黒いHGリムに含まれるタングステンの比重は約19.3でトップクラスに重い金属です。
【含有金属の比重と、HGリムの樹脂としてのトータルの比重の大きさは、比例しない】ことが今回の分析結果から分かります。
やはりコッパ―ヘッドの茶色いHGリムの含有金属の分析も別途必要であることを確信しました。
含有金属がタングステンであると分かりましたが、それよりもっと重要なのは比重が約3.0でアルミの約2.7より大きいということです。
アルミインナーリム2A機種のハリケーン・カマイタチ(Hurricane Kamaitachi)の後発である、 レリック(Relic)のアウターHGリムはスペック上のスリープ性能(慣性モーメント)でカマイタチよりも優れている可能性が大いにあります。
後年になり「金属リム付き2Aヨーヨーと言えばカマイタチ」ということは多くのプレイヤーに認識されていますが、カマイタチよりもスペック上のスリープ性能が高い可能性があるレリックが全く認識・評価されていないことが、非常に残念でなりません。
レリックが2Aに向いていない点の一つにボディの最外周付近の幅が狭いこと(いわゆるインペリアル形状に少し近づいた状態)が挙げられますが、これは設計したデザインに対してHGリムが重すぎるためと考えられます。
あるいはアウターHGリムの幅方向の慣性モーメントが大きくなりすぎることから、相殺のためにボディ外周付近の幅がせまくなっているとも考えられます。
(※幅方向の慣性モーメントが大きいと、一般的にスリープ状態での姿勢が安定しますが、2Aにおいてはルーピングが反転しにくいことが推定されます。幅方向のモーメントが小さいと、ルーピングが反転しやすいがゆえに反転時の角度が安定しにくいことが推定されます。なぜ「推定」という言葉を用いるかと言うと、2A機種はヨメガ社レイダーの形状とスペックに近似したものが多く、サンプル数があまりに少ないためです。)



最後に今回の調査にかかった費用を公開します。
今回はスピンファクターHGの通常の黒いHGリムの分析をしましたが、コッパ―系の茶色いHGリムが本当に銅を含んでいるのかも分析による確認が望ましいです。
またK-OSは商品説明には書いてありませんが黒いHGリムが少し茶色がかっているため、金属が異なる可能性も考えられます。
それはまた予算の確保が出来た際に確認したいと思います。


(2026年7月1日掲載)
Speed Maker

Copperhead

バリエーション違い掲載必要
Matador

Relic

DJ

Sirius

Sunset Trajectory NXG(next generation)

X-Convict

X-Conとの比較画像追加必要
Night Moves 4

軸周り画像追加必要
Triple Jam
Journey

パトリオット2画像追加必要