シュトパン最強と呼ばれたおまけ

WY-008 PAKFA (TYPE-82)

仕様・スペック
※赤文字は旧型からの主な変更箇所です。
直径:約51mm 重量:約61g(うちステンレスリム約31g→約42g)
全幅:約41mm 有効幅:約39mm(ともに約1mm増加)
形状:Hプロファイル
ボディー素材:超々ジュラルミン(A7075系)(比重:約2.8)
リム素材:ステンレス(比重:約7.8)
ベアリング:CP-06 D9ボールベアリング(サイズD)
レスポンス:CP-09 ブレードアタックパッドエコノミー
アクセル:CP-15 M3.5 ボースヘックスアクセル
キャップ:装着不可
制式番号:WY-008
※アップグレード的な意味合いで頭の番号が「WY-008」のままですが、
「新型」「2022年版」などの呼称を避け「TYPE-82」とします。
発売年月:2022年8月

<セット内容>
シュトルム・パンツァー ストーリーブック8巻
 (A5版46ページ、第2版改訂、旧型PAKFAの図面を追記)
WY-008 PAKFA(TYPE-82)

<希望小売価格>
¥18300~

<対象年齢>
冊子・ヨーヨーともに15歳(高校生)以上推奨

<カラーバリエーション>
グリーン(陸軍イメージ)、ネイビー(海軍イメージ)、グレイ(空軍イメージ)



 ↑旧型のPAKFAのページはこちらです。


設計コンセプト
 2016年にPAKFA(パクファー)がリリースされた時、当時はまだハンドメイド仕上げで量産が難しい頃でしたが、
2015年のプロトタイプ完成時点で既に“シュトパン最強のヨーヨー”と呼ばれました。
なぜPAKFAが最強と呼べるかと言うと、シュトルム・パンツァーが提唱している
『バイメタル×サイズDベアリング×超軽量』という設計コンセプトの三本柱と同時に、
『サイズDベアリングは軽くて小さいヨーヨーと相性が良い』という特性を最も体現したモデルだからです。
通常、ヨーヨーの回転性能(本項では慣性モーメントの意)は重量よりも直径に大きく左右されます。

(直径>重量の理論はリワインドTV第2回シュトルム・パンツァー特集後編14:58~で解説しているのでクリックして観てください。)


直径が小さいアンダーサイズ帯で最大限に回転性能を引き出すためには、重量配分を最大限に外周に割り当てた「ステルスオーガ」のリムデザインは非常に適しています。
劇中のPAKFAは「量産型ステルスオーガ」として軽量・小型化されたものでしたが、実際のヨーヨーとしての総合評価はPAKFAの方が高いかと思います。
さらにその理論を突き詰めると、66%シリーズの「ステルスオーガ66」にたどり着きます。
ステルスオーガ66の圧倒的な回転性能は、同サイズ帯のヨーヨーはおろか、普通のサイズのヨーヨーにも全く引けを取りません。

リニューアルにあたり
 PAKFAのリニューアルにあたり、以前「Yoyo Studio Llama」に作成いただいた図面を元に、ヨーヨー力学第一人者・すっすーさん(薄野氏)に改めて図面を作成いただきました。
旧日本海軍の戦闘機の通称「ゼロ戦」は、西暦1940年=皇紀2600年に制式化されたため「零式」と命名されましたが、 西暦2022年=皇紀2682年に作られた新型PAKFAは「TYPE-82」という呼称で区別することにしました。
(2022Ver.にすると劇中設定の「Solid Bio-Spinner System 2015-20XX」の表記と混同して紛らわしいため。)



(左:オリジナル、右:TYPE-82)

ハンドメイド時代は回転ブレを抑えるためにステルスオーガのコンセプトを引き継ぎながらも、内周部の肉厚をかなり持たせていましたが、 ヨーヨー専門工場での生産に移行するにあたり、内周部およびボディー全体が軽量化されました。
旧型とTYPE-82を比較すると、直径も幅も重量もシェイプもほぼ同じなのに、リムの重量が約31g→42gと、約11gも増加する驚異的な進化です。
つまりボディーが約11g軽量化されたことになります。
とにかくこの点だけをもってしてもTYPE-82が進化していることがよく分かることでしょう。
なお軽量化のために「CP-10 PAKFAキャップ」やライジングフェノムに付属する中径キャップの溝は廃止されました。
寸法とシェイプが同じままにリムの重量が増加したため、フェイス側から見るとリムが明らかにブ厚くなっています。
アクセルの長さは軽量化も兼ねて12mm→10mmに短くするのと同時に、「CP-15 M3.5 ボースヘックスアクセル」を採用しました。
ボースヘックスアクセルのコンセプトについては「チョコミントは歯みがき粉ではない。」のページを参照してください。
軸回りは、慣性モーメントの増加と近年のトレンドもあり、ギャップ幅を0.1mm広げています。(TYPE-82のギャップ幅の理論値は4.5mmです。)


そして退役した旧型PAKFAの図面は、今回改訂されたストーリーブック第8巻の第2版の巻末にて公開いたします。
ヨーヨー設計にご興味のある方はぜひ参考資料としてご活用ください。
過去のノウハウはオープンにするのがシュトルム・パンツァーの流儀です。


取扱方法・免責事項
ベアリングはCP-06 D9ボールベアリングです。交換は自己責任にてお願いいたします。
レスポンスパッドはCP-09 ブレードアタックパッド(エコノミー)です。同等品の白色のパッドが貼られている場合もあります。
アクセルはCP-15 M3.5ボースヘックスアクセルです。市販のM3用六角レンチで取り外すことができます。
回転ブレについて、使用に問題無いと判断したものを出荷しています。分解・組立後にベストポジションから外れやすい仕様となっています。
製造・組立・出荷の過程で小さな傷、汚れ、色ムラ、加工跡等が発生する場合がありますが、製品仕様となります。

関連情報

リワインドTV 第2回シュトルム・パンツァー特集 後編(PAKFAのくだりは12分45秒~)
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